皆さんの地域では、お盆に迎え火や送り火をする習慣はありますか?
お盆には、各地域でいろいろな風習があり、手段は違っていますがご先祖様の霊を迎え入れるという意味では共通しているようですね。
そして、迎え火と送り火も、お盆の風習の1つです。
ですが、生まれ育った地域によっては、迎え火・送り火とはどんなものか、何をするのかがわからないという人もいるはず。
また、引っ越しや結婚を機にマンションに住むようになって、迎え火・送り火ができないなって悩む人もいると思います。
ということで今回は、そんなお盆の風習である、迎え火・送り火について、意味とやり方を中心にまとめてみました。
また、マンションに住んでいる場合の迎え火・送り火やり方についても調べてみましたので、よかったら参考にしてみてくださいね。
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もくじ
迎え火・送り火にはどんな意味がある?
お盆に行う迎え火・送り火にはそれぞれ意味があります。
順番に説明していきますね。
迎え火にはどんな意味がある?
迎え火は、お盆になると帰ってくるご先祖様の霊が、道に迷わないようにするための目印になるようにというのが目的です。その時に、精霊馬(しょうりょううま)を飾ったりする地域もあります。
精霊馬はとは、ナスやキュウリに爪楊枝や割り箸を使って足を作り、牛や馬に見立てたものです。
これには、先祖の霊が馬に乗ってやってくる、牛に荷物を乗せられるようになどといった意味が込められています。
対して送り火はどんな意味?
送り火は、ご先祖様の霊があの世に帰っていくのを見送るために灯す火です。
ここでしっかり見送っていますよ、という証にもなりますね。
迎えの時に乗ってきた精霊馬に乗って帰るので、そのときは精霊馬の向きを玄関や門の外側に向けて見送ります。
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迎え火・送り火の一般的なやり方!マンション住まいの場合は?
続いて、迎え火、送り火のやり方について説明していきます。今はマンションに住んでいる人も多いですから、そう簡単にできない家庭も多いですよね。
ですから、迎え火と送り火の一般的なやり方と、マンションの場合のやり方それぞれで説明していきます。
一般的な迎え火と送り火のやり方
では、一般的な迎え火と送り火のやり方からご紹介します。迎え火のやり方
迎え火は一般的に、7月または8月(地域によって異なるようです)の13日の夕方に行います。お盆の初日の夕方ということですね。
家の門や玄関先などで、焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの平たい皿の上にオガラを乗せて、それに火をつけるというやり方です。
オガラとは、麻の皮を剥いだ茎の部分です。
焙烙やオガラは、お盆の時期が近づくとホームセンターや大きなスーパーなどで売られていることが多いです。
精霊馬を飾る地域では、この迎え火の側に置いておくことが多いようですね。
また、地域によっては、お盆の初日にお墓参りをしてから、そこでお迎え用の提灯に迎え火を灯して家まで案内するというやり方もあるようです。
送り火のやり方
送り火は、お盆が終わる7月または8月の15、16日の夕方に行います。お盆の期間は4日間の場合が多いですが、3日間だけという地域もあるので、ご自分が育った地域の習わしに従ってやると良いのではないでしょうか。
送り火はお盆の最終日の夕方に、お見送りとして行います。
迎え火のときと同じで、焙烙にオガラを乗せて火をつけるというやり方です。
地域によっては、大々的に山に大きな文字を書いて燃やす送り火などもあり、京都の五山の送り火などは有名でテレビなどで見た事がある人も多いのではないでしょうか。
また、川や海と密接な地域は灯篭流し・精霊流しといって火を灯した灯籠を川から海へ流す風習もあります。
これも送り火の一種です。
マンションに住んでいる場合の迎え火・送り火の方法
マンションという集合住宅に住んでいる以上、規約・ルールは守らなければなりません。
当然ながら火の取り扱いには厳しいでしょうから、マンションに住んでいる場合、玄関先で火を燃やしたりするというのは難しいということが多いですよね。
ですから、マンションに住んでいる場合の迎え火・送り火は、盆提灯を灯すという方法で対応しましょう。
盆提灯も、ご先祖様に「ここが帰る場所ですよ」とお知らせするための目印となります。
玄関先やお仏壇の前に盆提灯を飾ると良いです。
蝋燭の火を入れられるタイプの盆提灯では、安全面を考えて蝋燭っぽい光を出すLEDライトのタイプのものが一般的になってきているようですよ。
火を灯すのが難しくても、電気タイプの提灯を使うこの方法などで、ご先祖様を迎えるという気持ちが大切です。
実施に火をつけていなくても、気持ちを込めて提灯を飾ればお盆に帰ってきてくれたご先祖様も喜んでくれるはずです。
また、玄関先で火をつけたり、提灯を飾る代わりに、精霊馬などをお子さまと一緒に作って飾るのも良いかもしれませんね。
このやり方も家族でご先祖様を迎え入れるという気持ちがこもっていて、良い方法だと思います。
まとめ
迎え火・送り火は、お盆に帰ってくるご先祖様の霊が迷わないようにするための目印です。「おかえりなさい」という気持ちを込めて、地域の風習に従って行いましょう。
また、マンションなどの集合住宅で、実際には火をつけられないという場合もLEDタイプなど火を使わない盆提灯を灯すことで、ご先祖様はきっと迷わず帰ってきてくれるでしょう。
形式は違っても、心を込めてお迎え、お見送りする気持ちが大切ですね。
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