冬になると大活躍する使い捨てカイロ。
ポケットに忍ばせたり、背中や腰に貼って使ったりと寒い日には欠かせません。
サイズも大きいものから小さいものまであり、用途に合わせて使い分けられて便利です。
私は寒さに弱いので、冬場はいつも使い捨てカイロを貼っているだけでなく、カバンの中にも未開封のものを常に持ち歩いているぐらいです!
手軽に買えて温かくて本当に重宝しますよね。
さて、そんな冬の便利アイテムの使い捨てカイロがどうして温かくなるのかご存知でしょうか?
以前、姪っ子と遊んでいる時に「どうしてこれは温かくなるの?」と聞かれて答えられずに困ってしまった事があり、調べたことがあります。
恥ずかしながら知らなかったんです。理科は苦手だったから・・・。
私と同じように、使い捨てカイロが温かくなるのはなぜ?と思っている方もきっといるはず!
温かくなる原理と仕組み、その中身などについてまとめてみました。
お子さんや、近所・親戚の子供に聞かれたときのために、参考にしてくださいね。
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もくじ
使い捨てカイロが温かくなる原理・仕組みをわかりやすく解説
使い捨てカイロは、鉄が酸化するときの熱を利用して温かくなります。
※「酸化」とは、物質が酸素と化合という反応を起こすことを言います。
鉄は、酸素や水分や塩分で酸化して、その時に熱を発生させる性質があります。
鉄が水や塩水によって錆びる(酸化する)のはご存知かと思います。
わたし達が日常で目にする鉄も、水や塩水によって酸化しますが使い捨てカイロのように急に温かくなったりはしません。
普通の鉄は、酸化反応がゆっくりなので熱として感じることはできないんですね。
ではどうして、使い捨てカイロはすぐに温かくなるのか?
身の回りの鉄と、使い捨てカイロの鉄に難に違いがあるのか?
それは、使い捨てカイロは鉄を細かい粉にしているからです。
鉄粉という細かい状態にすることで空気に触れる表面積が大きくなって、酸化が早くなることですぐに温かくなるという仕組みなんです。
例えば沸騰したお湯に、お豆腐をまるごと一丁入れるよりも、細かく切って入れると早く温まりますよね?それと同じような原理だと思ってください。
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原理がわかると気になる中身 使い捨てカイロの中には何が入っている?
使い捨てカイロが温かくなる原理や仕組みは、だいたいお分かりいただけたでしょうか?
では次に、使い捨てカイロの中身についてです。
使い捨てカイロの中身は、
- 鉄粉
- 水
- バーミキュライト
- 活性炭
- 塩
- 高吸水性樹脂
鉄粉が主原料であることは分かるかと思いますが、それ以外のものは、鉄の酸化を促進させたり、熱くなりすぎるのを抑えるために入っています。
上記に書かれた中身のうち、水や塩は主成分である鉄粉を酸化させるために無くてはならないもので、酸化を促進させるために入っています。
その他の原料については、直接水を入れるとベチャベチャになってしまいますので、バーミキュライトや、高吸水性の樹脂を入れてそれに水を含ませておくことで、中がサラサラの状態を保っています。
鉄粉は、酸素に触れ続けることで酸化反応が進むと、やけどする程の熱を発してしまいます。
ですから、使い捨てカイロが入っている内袋にも工夫がされていて、不織布にとても細かい穴をあけることで、空気に触れさせ、なおかつ触れすぎて熱くなりすぎないように工夫がされているのです。
そうでないと、やけどする程熱くなってしまします。
決して破ったりしないで正しく使ってくださいね。
また、早く温かくしようとして振ったり揉んだりする場合があるかと思いますが、あれは間違いだそうです!
不織布にあいた細かい穴が目詰りしてしまって、上手く酸素と触れられずにかえって温かくなりにくくなってしまうこともあるので注意しましょう!
まとめ
使い捨てカイロは、鉄の粉を酸化させることで発生する熱を利用して温かくなります。中には、酸化を促進させるための水や塩が入っていますが、バーミキュライトや高吸水性樹脂に含ませることで、サラサラの状態を保って、あのような形になっているのです。
また、使い捨てカイロが熱くなりすぎないために工夫された袋を決して破らないで使いましょう!
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